ジェミニは、中国人女性とフランス人男性によって結成されたユニットです。中国人とフランス人の組み合わせは、中華圏の音楽シーンでは初めてです。また、お洒落なユニット名「ジェミニ」は、英語で「双子座」という意味で、とてもファンタジックな感じです。このユニット名について、メンバーの蘇[女那]さんは「双子座、つまり「ツー・スター」という、縁起のいい名前です。2人ともスターになれるという意味が込められているから」と語ってくれました。
メンバーは、フランス人男性のガボリ(中国語名:小文)と、中国人女性の蘇[女那]の2人です。ガボリは、中学時代から音楽を始め、フランスでもバンド活動をしていたベテランミュージシャンです。そして蘇[女那]はもともとファッションが専攻でした。パリにファッション留学していた際、大学でバンドに参加しキーボートを担当していたそうです。また、文学少女でもあり、彼女が書いた小説がパリで出版されています。
2人の出会いについて、メンバーの蘇[女那]さんはこう話してくれました。「私がパリに留学していたとき、ガボリとインターネットで知り合ったんです。当時、彼はすごく大変な時期だったようです。なんでも、参加していたバンドが解散し、レコード会社との契約も切れてしまって、音楽活動が出来なくなっていたんですね。私はガボリの才能を認めていましたから、中国で音楽活動をしたらどうか、と勧めたんです。私が彼のマネージャーをやって、いいパートナーを探してあげればいいんじゃないかって。でもガボリは、私とコンビを組みたいと言ってくれました。そこで2004年、フランスでデモテープを作り、中国のレコード会社に送りました」
2人が出会ったのはまさに運命だったのかもしれませんね。実はガボリ、もともと日本の漫画やアジアの映画などが大好きで、東方の文化に深い興味を持っていたそうです。中国に行くことも夢だったそうです。
ところで、蘇[女那]はフランス語が出来るから2人のコミュニケーションは問題ありませんが、中国でデビューとなると、フランス人のガボリにとっては苦労もあるのではないでしょうか?蘇[女那]さんはこう答えてくれました。「言葉の問題があるので、取材を受けるときには、私が主に話しますが、実際には、ガボリのほうがおしゃべりで、私は内向的なタイプなんです。2人揃うと、歯車がカッチリかみ合うみたいな感じです。2人で補いなって、動いているんです」
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