今、インターネットは人々の生活に欠かせないものになっています。そんななか、インターネット上で楽曲を発表する人たちが、中国ではここ2、3年、増えています。なかにはその作品が話題となり、メジャーデビューを果たす人もいます。こうした歌手を「インターネット歌手」と呼んでいます。
呉品醇はそんな歌手の1人です。インターネット上で多くの作品を発表し、今年5月に、ファーストアルバムをリリースし、メジャーデビューしています。彼がブレイクしたのは、2004年のインターネットアニメ『大話李白』のテーマソングを歌ったことがきっかけです。
彼の作品は非常に親しみがもてます。分かりやすくて、生活に密着したテーマを歌った曲もいくつかあります。
音楽との出会いについて、彼はこんなエピソードを話してくれました。「2歳か3歳の頃、舞台で音楽を披露した経験があるんです。確か、両親が勤めていた会社のパーティーでした。僕は、指1本でピアノを弾きながら、当時はやっていた『一休さん』の主題歌を歌いました。今にして思えば、あれが僕にとってのデビューだったのかもしれませんね」
また、彼は6歳になると、アコーディオンも習い始めたそうです。そのあたりの話について、彼はこう言いました。「両親は、僕におとなしくしていて欲しかったようです。それで、僕にアコーディオンを習わせたわけです。音楽をやっていたら、友達と一緒になって外でいたずらをしないだろうということで。そうして、音楽との縁が始まったんです」
小学校や中学校時代は、学校の音楽会などに積極的に参加していたそうです。そうやって、音楽の才能がどんどん育てられていったようです。そして、ついに音楽学院に進学し、音楽の道を歩んでいくことを決意するのですが、実は、音楽学院で彼が専攻したのは、オペラと民俗音楽だったそうです。
彼のアルバムはポップスやR&Bの曲がメインなので、オペラなどというと、今の路線とはまったく違う感じがします。、もともとポップス音楽が好きで、大学時代、独学で勉強していたそうです。卒業後、友達に勧められて、インターネットで作品を発表したところ、ブレイクしたというわけです。
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