アンジェラ・アンは、中国で大人気のオーディション番組「超級女声(スーパー女性ボーカリスト)」の第1回グランプリ受賞者です。「スーパー女性ボーカリスト」という番組は2004年にスタートしたもので、彼女は、この番組の初めての優勝者として一気に有名になりました。このオーディション番組自体も、アンジェラ・アンのようなすばらしい歌手を送り出して初めて、注目されるようになりました。その後、この番組がきっかけでデビューし人気を集めている李宇春や周筆暢、張〔青見〕頴はみんなアンジェラ・アンの後輩というわけです。
アンジェラ・アンにとって、この番組への出演は非常に重要な経験でした。そのときの心境について、アンジェラは「この番組は私にとって、本当に大事な経験で、人生のターニングポイントと言っても過言ではない。この番組に出る直前、歌手になることをあきらめようと思っていた時期があった。でも、番組をきっかけに、自分の歌を初めて多くの人に聞いてもらい、認められた気がした。勇気をもらった。レコード会社との契約も、スムーズに行うことができた」と語りました。
アンジェラは小さいころから音楽が大好きで、歌手になりたいという夢を抱いて、アーティスト養成学校にも通っていたそうです。しかし、学校卒業後、さっそく北京に来たものの、6年間ずっとチャンスに恵まれませんでした。でも、長年歌を歌ってきて、いろいろ貴重な経験を積み重ねていたからこそ、こうやって、番組で優勝できたのでしょう。
番組での優勝後、ついに2004年ファーストアルバム『アンジェラ』で歌手デビューを果たしました。このアルバムの収録曲『[イ尓]好,周杰倫(ハロー・ジェー)』、当時は大ヒットしました。心地よくてかわいらしいラップがまだ記憶に新しいです。
レコード会社移籍について、本人は「今回の移籍が決まるまで、半年ぐらいかかった。でも、大手会社との契約には、それだけの努力ややりとりが必要だ。契約が決まってから、日本へ行って社長さんにもお会いできて本当にうれしかった。社長さんのためにも、日本語の歌を歌いたくて、必死で歌詞を覚えた。日本語って難しいね。いまは、簡単な自己紹介ぐらいは日本語でできるようになったけど」と話してくれました。
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