北京五輪は閉幕しましたが、第13回パラリンピックは間もなく始まります。では、パラリンピックのシンボルマークに選ばれたのはどんなものでしょうか。デザインをしたのはどんな人でしょうか。
パラリンピックのシンボルマークは赤、緑、青の3色で描かれた「之」という字の形をしています。ジャンプしている体操選手や、あん馬の上で両足旋回している選手に見えます。この模様は力溢れていて、「自信、自立、自尊」のイメージが湧いてきます。
デザインした劉波さん(49歳)は西安美術学院でデザインを学び、修士号を取得したあと、広州美術学院を経て、いまは中央美術学院の副教授です。「之」という字は、「生まれる、力強い、到達する」という意味を持っているほか、字体が曲折していることから紆余曲折して目的地に到達するという意味にもなり、パラリンピックの精神に一致していることからこれにふさわしいと思ったとのことです。この字が決まってから、どのような字体で表すかについて、劉さんは中国の歴史にあった500種類以上の書き方を調べました。王義之の「蘭亭序」の草書から、有名な書道家の顔真興の楷書、先秦のてん書まで、その書き方をスポーツや芸術と結びつけて模索した結果、このまろやかで重量感のある行書の字体にしたということです。
また、赤、緑、青の3色は、一番上の赤は「ヒューマン」、青は「ハイテク」、緑は「グリーン」という北京オリンピックの理念を表しているということです。(編集:閣)
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