肥満の原因は「動かない生活」と食習慣
肥満の原因について、中国疾病予防抑制センター栄養・食品安全所の馬冠生研究員は、「遺伝的要素は肥満を誘発する重要な要因だ。しかし、遺伝的要素は相応な条件の下でしか、役割を果さない。大多数の肥満は遺伝と環境の2つの要因が重なったもので、カロリーの過剰摂取や不健康な飲食習慣、運動不足なども肥満を招く重要な要因である」と説明します。7月7日午後、記者は北京市朝陽区甜水園にある洋食のファーストフード店を訪れました。店内は満席で半数以上は子供です。洋食のファーストフード店はここ数年、中国で盛んになり、油をたっぷり使った高脂肪、高カロリーの食品は子供たちの心をとらえています。
北京大学児童青少年衛星研究所の季成葉所長は、カロリー摂取の不均衡は肥満を招く重要な原因の一つだと見ています。また、近代化によって、動かなくても不便のない生活様式に変わってきました。例えば、エレベーターや自動車、テレビを見たり、ゲームで遊んだりすることはこれまでの階段を上り、歩き、自転車に乗る、スポーツをやるなどの生活スタイルに取って代わりました。
現在、高脂肪、高糖分、高塩分の食品広告はいたるところにあり、食品メーカーは包装や広告などを利用して、子供たちにこうした食品をより多く買ってもらおうと働きかけます。食品メーカーは多くの利益を得ますが、肥満症の蔓延を招きました。馬冠生研究員は「少年の肥満を誘発する各要因は肥満症にかかりやすい環境を作りだした。こうした環境の中に生活している子供は肥満になりやすい」と強調しました。(翻訳:董)
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