中国の次の世代に関心を寄せる活動委員会はこのほど、教育省などが共同で行なった少年の体質や健康についての調査の結果を公表しました。肥満や近視は子供たちにとって重要な問題となっています。特に肥満はますます際立って来ました。今回の調査では31の省、市、自治区の6歳から22歳までの38万人が対象となりました。
肥満が加速
食べるものや着るものに心配していた時代の記憶がまだ消えないうちに、肥満問題は人々の健康を損なう重大な公共衛生問題となってきました。肥満問題は青少年に顕著で、肥満になる速度も成人より速いのです。
都市部の7歳から22歳までの男子のうち、標準体重超過と肥満の検出率はそれぞれ13.25%と11.39%で、前回より1.4%と2.7%上昇しました。女子は、それぞれ前回より0.7%と0.9%上昇し、7.72%と5.01%となっています。
北京では、肥満問題が深刻で、男女の標準体重超過と肥満の検出率はそれぞれ27%と19.5%で、カナダやオーストラリアなど先進諸国を上回っています。小学校の男子生徒の肥満率はアメリカの1990年代初期の白人児童の水準に近づいています。
中国疾病予防抑制センター栄養・食品安全所の馬冠生研究員によりますと、世界的に見ても、ここ20年、肥満の少年や児童の数が急速に増えつつけています。
中国では、2000年以後、一部の豊かな農村地区でも、肥満問題が表れ、2005年までの間、肥満人数は急速に増加しました。中国の青少年の肥満発生はアメリカより20年遅れたものの、肥満が増える速度はより速いのです。(翻訳:董)
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