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魚料理 |
レンコン料理 |
杭州滞在はわずか3日間でしたが、豪華な宴会料理にせよ、素朴な庶民料理にせよ、いずれも杭州ならではの料理が味わうことができました。
杭州料理の食材は魚と貝など海鮮物を中心に、また澄んだ川でとれた素材にこだわっています。肉料理を中心とする中国のほかの地方料理と違い、あっさりと食べやすいのが特徴です。これは、おそらく杭州の自然環境と関わっているだろうと思います。海に近い杭州の気候は日本とよく似ていますから、その料理も日本人の口に合うと言われています。同行してきた日本人スタッフも杭州料理がかなりのお気に入りになったようでした。特に、杭州の名物料理・龍井蝦球(龍井茶と蝦の炒め)が大変口に合ったようです。
杭州の名物料理は、この龍井蝦球のほか、叫化鶏(乞食鶏・蓮の葉っぱで包んだ鶏を泥で更に蒸し焼きにする料理)、糖酢魚(西湖の淡水魚を醤油ベースの味付け)、糯米蓮藕(レンコンにもち米を詰め、梅の汁、砂糖などを加えて柔らかく煮たもの)などがあります。
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こじき鳥 |
エビ料理 |
特に、叫化鶏(乞食鶏)にまつわる面白い物語があります。長江の南で放浪してきた"乞食"が鶏を盗み、人に知られないように泥を塗って隠し、そのまま焼いてたべたところ、意外と美味しかったのだとか。そこから叫化子(乞食)の名前がきたそうです。その後、料理人たちによって、調理法も洗練され、杭州の名物料理となりました。
また、ある団地のイベントで、主婦の方々が作ってらっしゃった「無刺フナ」(骨抜きフナ料理)も、とてもあっさりと食べやすいと思いました。
杭州料理は、新鮮な素材と少な目の油を使った調理が特徴です。これは、比較的濃厚な味が多い中華料理の中では珍しいのですが、食材がもつ本来の味が楽しめる上、ダイエット中の私にとっては、うれしい料理でした。
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