ここ数年来、ますます多くのロシア人観光客が冬季休暇を利用して、海南島の三亜を訪れています。亜熱帯にある三亜は陽光、海水、砂浜、温泉などの観光資源に富んでいるほか、中国の特色を持つ漢方療養を受けて、心身を癒すことが出来るということです。
三亜市漢方医学病院では、ロシアから来た観光客のアリサさんが治療室で針灸を受ける準備をしているところです。
「病気を治療するため、チタから来たのです」といいました。
漢方医学はほとんど、物理や薬草を利用し、副作用が小さく、特にストレス解消や、内分泌の調整で著しい効果があります。2002年以来、 三亜市漢方医学病院は外国の伝統医学分野との協力を強化し、漢方治療を観光旅行と結びつけて、漢方療養科を設けました。こうして、多くのロシア人観光客はチャーター便に乗って、三亜に来て、午前中は名所をまわり、午後は漢方療養を受けて、神秘の色彩を持つ漢方医学の魅力に引き付けられています。
これについて、劉徳喜院長は「ロシアは冬が寒く、多くの人はリュウマチや高脂血症、肥満症などの慢性病にかかりやすいのです。漢方治療は天然薬を使い、副作用が小さいもので、また、熱帯の海洋気候での、三亜は生活に最も理想的なところとなっています」と話しました。
劉徳喜院長はまた「ここで主に、マサージや、針灸などの治療法があります。治療を通じて、多くの人は体の調子がよくなり、高血圧や、高脂血症、リュウマチ、痛みが緩和されました」と話しました。
今年58歳のイファンさんが三亜を訪れたのは2回目で、漢方医学病院で回復治療を受けています。治療を通じて、頚椎と背中の痛みがほとんどよくなりました。これについて、イファンさんは「夏は仕事が忙しくて暇はありませんでした。冬に休暇をとって治療に来ました。主に、頚椎病を治療していますが、漢方医学は非常に不思議なものと思います」と語りました。
2002年、チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故で負傷した一部の人はかつて、三亜の漢方医学病院で治療の効果を体験しました。その年の3月、ロシア国家天然ガスグループは三亜漢方医学病院と5年間にわたる契約を結びました。つまり、毎年、数千人の職員がこの病院で治療を受けることです。また、2006年と2007年、ロシアのベスラン人質事件で被害を受けた3人の子供もこの病院で治療を受け、体と精神的な傷が直されました。
更に、オーストリアやスウェーデンなどの医学生は三亜で針灸やマサージ、漢方医学についての研修に参加しているほか、ロシアやカザフスタンなども漢方医学療養などの契約に調印しました。今後、三亜の漢方療養観光は中国と世界各国との交流の面で積極的な役割を果たしていくでしょう。
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