コンクリートポンプ車は建設機械であり、そのコンクリートを送り込むホースのような管(くだ)、ブームが長ければ長いほど、作業範囲は広くなります。建築面積がますます広くなる高層ビルの建設では、この車は欠かせない機械です。このほど、中国の大手建設機械製造企業である三一重工会社は世界でブームの一番長いポンプ車を製造しました。
今年9月20日、湖南省長沙経済技術開発区三一工業区で、大勢の人々がブームが66メートルにも伸びるポンプ車を囲んで、感嘆の声を上げました。
これは現在世界で、最長のブームを持つポンプ車です。これについて、三一重工社の朱紅高級エンジニアは「コンクリートポンプ車のブームの長さを伸ばすのは簡単なことではない。ブームを長く伸ばせば、ポンプ車の負荷も増加し、安定性や伸縮に影響を与えることもある。1998年前、中国ではポンプ車の80%以上は輸入したもので、中国製の物でもそのブームは大部分輸入したものだ」と語りました。
朱紅さんはまた、「中国では、これまで、独自に長いブームをつくる技術と能力はなかった。我々は独自でブランド品を作りたいから、これを作った」と話しました。
これまで、輸入したポンプ車では、ブームの最も長いのは36メートルでした。中国の大手機械製造企業として、三一重工は研究を行い、知的所有権を持つブームの長いコンクリートポン車を製造することを決定しました。
現在、世界で、ブームの長さは最長は56メートルで、66メートルはこの記録を刷新しました。
これについて、三一重工の責任者易小剛さんは、「この66メートルのブームを持つポンプ車は、15項目の先進的な核心技術が使われた。例えば、インテリア性の高い免震、制震技術を採用し、その使用期間を延ばした。そして、オートメーション・コントロール・メカニズムを設定したため、安全性と安定性が大いに向上した。更に、その排気ガスを減少し、エネルギーを節約し、環境保護の目的を達した」と述べました。
これについて、また、中国工程機械学会の石来徳理事長は「このポンプ車の誕生は中国の伝統的なコンクリート機械がすでに製造から創造の段階に入ったことを物語っている」と述べました。
知的所有権のある核心技術製品を持つことは三一重工に高い収益をもたらしました。2006年の営業額は前年より8割以上増え、45億元となりました。三一重工が設立13年間、年間の生産成長率は平均して、50%で、海外業務は全世界に及んでいます。(担当:董)
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