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南京市、「恵民病院」を設置
   2007-12-26 09:32:18    cri

 中国江蘇省南京市の赤十字病院についてお話をします。この病院は一般的な病院ではなく、医療費が低く、サービスもよく、最低生活保障をもらう貧困市民のために専門的なサービスを提供し、「恵民病院」と呼ばれています。これは南京市が医療体制改革を行い、あらゆる人に医療サービスを享有させるために行った積極的な試みです。

 南京市赤十字病院は2002年に設立されたのです。

 病院の入院部で、羅毅おばあさんは点滴注射しながら、好きなテレビ番組を楽しんでいます。羅さんはガンにかかって、化学療法を受けた後、休養しています。これについて、娘さんの周四宝さんは

 「病院の環境とサービスがよく、テレビを見ることも出来、医者と看護士も親切だ」と話しました。

 今年73歳の羅さんは、5人の子供がいますが、現在、皆が失業しました。数年前、ガンと診断され、泣き面にハチとはこのことでしょう。どうしようもないとき、「恵民病院」が羅さんに援助の手を出しました。

 「仕事がなく、また病気にかかり、一般の病院で治療すれば、数万元が必要でなかなか支払えないものだ。現在、政府は恵民病院を設け、本当に助かりました。費用がほとんど減免されました」と羅さんは言いました。

 貧しい人は恵民病院で治療をする場合、平均して、30%から50%の費用が減免され、手術の場合でも、より多くの費用が減免されることが出来ます。これまでの5年間、病院は8万人余りの子供のため、医療救助を提供し、400万元の費用を減免しました。子供患者の人数は南京市貧困人口の50%を占めました。

 これについて李元淮院長は、「貧しい人のために一部の困難を解決した。現在、病気の治療費が高い問題は社会の際立った矛盾となった。これらの人の最低生活保障費はただ食事の問題を解決するだけで、医療費を支払うことが出来ない。恵民政策の実施によって、南京市の13万人の貧困住民の医療救助問題が解決された」と述べました。医療費が減免したら、病院の収入を保障できなくなり、治療のレベルが下がる心配もありました。腫瘍科の李桂芳医師は、「病院の施設は一流のもので、医師に対する要求も高い」と話しました。

 李医師はまた、「入院室にはシャワーや、テレビ、呼び出しなどの施設が整っている。医者は患者に心のこめた治療を提供し、満足されている」と話しました。

 そして、病院では、多くのボランティアが働いています。李桂芳医師は定年前、南京市のある腫瘍病院の血液科の主任医師で、医術が優れ、多くの難病を癒したことがあり、医学界で高い栄誉を受けました。定年退職した後、多くの病院の高給の招聘を断って、恵民病院へ義務で貧困患者に治療を提供しています。これについて、李さんは、「私はお金はいらず、貧しい人のために力を尽くしたい。数十年の仕事の経験があるから」と話しました。

 南京市では、赤十字病院のような「恵民病院」は合わせて12カ所があり、これは政府が医療費の高い問題を解決するために取った措置の一つです。(担当 董)

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