このほど、中国国際放送局で中国初のラジオ孔子学院の設立式典が行なわれました。これは中国語を勉強し、中国文化に興味を持つ海外の人々に喜ばれています。中国語を勉強するまた一つのルートが切り開かれました。これから、海外のリスナーはラジオやインターネットを通じて、中国語の教育番組をキャッチすることが出来るようになりました。
今聞いていただいたのは蘇リナちゃんというセルビアから来た9つの女の子が朗読していた中国古代の詩でした。3年前、リナちゃんはお母さんについて中国に来ました。お母さんは「私たちは3年前に中国を訪れたのです。そのとき、リナは中国語を全然話せませんでした。それで、2、3か月ぐらいの間、何か聞かれた時もどのように答えたらよいかも分からなかった。現在、すでに北京っ子に成長しました」と話しました。
母語に似ている環境の中で、中国語を勉強する方式によって、リナちゃんはこの新しい言語を話せるようになりました。
ラジオ孔子学院は、中国国際放送局と中国文化を伝え、中国語教育を支持する社会公衆機構である孔子学院本部と共同で設置したのです。ラジオ孔子学院は、統一した中国語教科書を38ヶ国語に対応した系列番組に製作し、ラジオやインターネットを通じて世界各地に向けて放送しています。今後、海外の多くのリスナーは母語で編集した教科書で中国語を勉強することが出来ます。
これについて、中国教育省の章新利次官は「ラジオ孔子学院は友情をつなぐ架け橋となり、中国語を勉強する各国の人々の要望を満たした」と次のように述べました。
「ラジオ孔子学院は取って代わることの出来ない優位性がある。各国の人々が中国語を勉強する要望をいち早く満たすことが出来る。まず、中国国際放送局は中国語を教える番組を40年も制作した経験を持っており、また、通信教育の技術を取り入れたからだ」と述べました。
中国政府は2004年から、世界各地で、中国語を教える機構を設置し、中国の伝統文化を代表する人物孔子の名前をつけました。現在、60余りの地区と地域で200校の孔子学院を作りました。
各国との交流が日増しに深くなるにつれて、中国語の文化価値と実用価値も向上し、より多くの外国人は中国語を勉強するようになりました。統計によると、現在海外で中国語を勉強する人数は3000万人を超えました。孔子学院の教師も足りなくなりました。こうした状況の下で、ラジオ孔子学院は生まれました。
これについて、国家中国語国際普及指導グループの許琳主任は「ラジオ孔子学院の優位性は範囲が広いことだ。各国にある孔子学院では多くても、数百人の学生が勉強できるが、ラジオの場合、より多くのリスナーが学習することが出来る」と述べました。
今後、ラジオ孔子学院を通じて、中国語を勉強する人々がより多くになるでしょう。
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