「チベット高原」という濃厚なチベット族の風格を持つ歌声の中、2007年北京大学外国人留学生による歌のコンクールの決勝戦の幕が開きました。
林文蓀さんはマレーシアからの留学生で、現在、中国音楽学院で中国民族音楽を勉強しており、父の影響を受けて、幼いときから中国の民族音楽に興味を持つようになり、民族音楽に対する認識を深めました。これについて林さんは
「中国の民謡は西側の音楽と違い、発声の方法も異なっています。例えば、中国の歌手宋祖英さんの歌った『四川省の娘』、『小川の流れ』、『懐かしい北国の雪』などの歌のメロディは中国のおもむきが豊かで、音調は高く、なめらかで、心が安らぎます」と話しました。
外国人留学生の歌のコンクールの準備は2007年10月から始まり、北京の36の大学で留学している韓国や、ロシア、マレーシア、アメリカ、インドネシアなど35カ国の200人が参加しました。
数回にわたった予備選を通じて、最終的に16人が決勝戦に残りました。この決勝戦は、中央民族大学の音楽ホールで行われ、中国の民謡や多くの人々に愛唱されているポピュラーソングが歌われました。
北京師範大学の韓国人留学生の籚承佑さんは「アイ ビリーブ」と言う中国の流行歌を歌い、観客を魅了し ました。盧さんは「中国文化は私を中国に引き付け、中国語と中国文化を勉強している。中国に来て僅か3ヶ月で、学習の環境に満足し、中国での生活を楽しんでいる。また歌のコンクールに参加することで、自分の中国語のレベルを高めようとしている」と話しました。
盧さんはまた「このような活動に参加することは中国語の勉強や中国文化に対する理解にとって非常にプラスになる。私は多くの中国の歌を暗誦した」と話しました。
コンクールの主催部門の一つである北京高等教育学会の賀向民さんはこれについて、「大部分の外国人留学生は、中国語や科学知識を勉強するためだけではなく、主に中国文化に憧れている。留学生は中国文化に極めて大きな興味をもち、中国の歌も中国文化の一部分で、歌のコンクールを通じて、留学生の学習や生活、娯楽の内容を豊かにし、互いの理解と交流を強めることも出来る」と語りました。
歌のコンクールの司会者であるカメルーンから来たフロシスさんは「中国文化は奥深いものだ。中国はその他の国と同じで、大きな違いはなく、ただ皮膚の色が違うと思っていたが、中国に来てから、まったく異なる世界だと分かった。この4年間、私は多くの知識、特に生活の面で多くのものを勉強した。中国は非常に偉大だ」と話しました。
決勝戦は愉快な雰囲気に満ち溢れ、選手たちの心の込もった歌は観客を感動させ、一つ、また一つの高まりを引き起こしました。(担当 董)
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