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紳士服デザイナー・計文波
   2007-09-18 14:32:29    cri

     

 パリコレということばを良く耳にしますが、イタリアのミラノコレクションそれに劣れず有名です。ミラノコレクションは世界トップレベルのブランドが集まるもので、アルマーニやバレンチノのようなファッション界の王者ぐらいにならないとなかなか発表できないそうです。今年1月、中国の紳士服デザイナー、計文波さんは初めてミラノコレクションで「利郎」ブランドを発表しました。これは中国のブランドが初めて世界トップレベルのコレクションで披露するものです。

 計さんのデザインのコンセプトは一言で言えば、「シンプルで実用的、民族文化とオリジナル性の融合」だそうです。ミラノコレクションでの発表について、計さんは、「イタリアは国際的な舞台で、勉強と交流の目的で今回初めて参加できた。私たちの作品はイタリアのファッション専門家に認められた。中国的なデザインはイタリアにないもので、このような中国のオリジナルな要素を世界のトレンドと融合したことがインパクトを与えたのではないかと思う」と話しています。

    

 今回、計文波さんがミラノコレクションで発表した作品は中国の兵馬俑からインスピレーションを得たもので、色はグレーと黒の地に赤を飾っています。発表会では京劇や武術など典型的な中国の伝統文化の要素を取り入れて、西洋の観客に中国文化を理解してもらおうと努めました。

 ミラノで取材していたファッションジャーナリスト、呉紅月さんは「発表会の翌日、あるイタリアの有名人が、計文波さんの発表した2セット目の作品を買いに来て、それを着て、アルマーニのパーティに行くと言っていた。これは、中国のデザイナーや中国の要素を取り入れたデザインはイタリアでも受け入れられることを物語っていると思う」と述べまました。

 最近、中国は、西洋のファッションを模倣する段階から徐々にオリジナル性を追求するようになってきています。特に、中国人デザイナーの計文波さんや謝峰さんが世界レベルのコレクションで発表したことは、中国のデザイナーズブランドに自信をつけたと言えます。これについて、計さんは「イタリアファッション会議所(Italy's Chamber of Fashion)のマリオ・ボセッリ所長は発表を見てびっくりしたようで、中国には世界一流のデザインがあり、中国が世界の紳士服のトレンドをリードすることができると言った」と話しました。

    

 計さんは1960年生まれで、中国東北部吉林省の出身です。もともと絵画を習ったことがあったことから、ファッションデザイインの仕事を任せられるようになりました。それがきっかけで、専門のファッションデザイナーになったのです。ファッションデザイナーになってから、計さんは「中国デザイナートップテン」、「中国最優秀紳士服デザイナー」にランクされたほか、中国ファッションデザイナーの最高賞「金鼎賞」を獲得したことがあります。

 2000年、計さんは利郎ファッション有限公司と契約をしました。今はこの会社のデザイナーです。契約当初、「利郎」は全国で数十軒の店舗、年間3000万人民元の売り上げしかありませんでしたが、2006年には、全国で2000店舗、売り上げは50億から60億人民元なりました。利郎ファッション有限公司の王亮星会長はこの伸びが計さんと切り離すことができないとして、「計さんにはものを完璧に作るための最後の仕上げをする力がある。普通のデザインでも計さんの手にかかると、生きるようになる。そのデザインには魂がある」と評価しています。

 計さんはこれまでの成績に満足していません。もっと高く、もっと遠くまで羽ばたくことを考えているようです。「中国のファッション業界はこれまでの発展を経て、オリジナルブランドも育成され、国際市場に進出する実力も持っている。ファッションデザイナーとして、ほかの中国デザイナーと共に国際舞台で活躍して、中国のブランドが一日も早く世界的なブランドに仲間入りするよう努力していく」と張り切っています。 (編集:東)

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