モータリゼーションの進む北京市では、市街地の駐車場不足をいかに解決するかに人々の関心が集まっている。同市政治協商会議によりますと、市規劃委員会(都市計画部門)は同会議からの提案への回答の中で、駐車場不足の解消に向けた交通整備方針を明らかにした。北京の日刊紙「北京娯楽信報」が伝えた。
同委員会によると、旧市街・都心部に当たる第2環状路内側では、駐車場を増やしすぎないようにすることで、渋滞を抑える方針だ。交通量の多い地区に十分な数の駐車場を設けず、駐車場の料金を高めに設定するなどの措置をとり、人々が市街地への自動車乗り入れを敬遠するシステムを作る。
同委員会はさらに、駐車場不足を根本的に解決するには、公共交通機関の整備が不可欠なことに着目。特に、大量輸送のできる高速かつ便利な軌道交通(地下鉄・電車など)を整備する必要があるとしている。また、都心部の駐車場を少なく抑える一方、都心の周辺部では交通ターミナル駅周辺の駐車場整備に力を入れ、マイカーから公共交通機関への乗り換えの便を図る。郊外や衛星都市から都心部に向かう場合、都心周辺部までマイカーで移動した後、公共交通機関に乗り換えるようにすることで、都心部の交通渋滞を緩和する狙いがある。
「人民網日本語版」より
|