交通整備の立ち遅れ、道路網の構造的な欠陥、自家用車の急増、公共交通機関の未発展ーーなどが北京の深刻な交通渋滞の原因となっている。 北京市交通委員会の責任者によると、2008年の北京五輪開催を契機として、人々の外出に便宜を図るため、北京はレール交通と高速交通を主とした都市公共交通体系の構築を急ピッチで進めている。 北京の交通状況は本当に改善できるだろうか?注目が集まっている。
北京市は今年、公共交通機関の低運賃政策、公共交通ネットワークの効率化、乗り換え施設の整備などの措置を同時に進めてきた。一連の「公共交通優先政策」導入から5カ月、どういう成果が上がったのだろうか。
公共交通機関の利用者は増えたか
記者は6日、北京市長安街にある国貿ビル前のバス停で、多くの乗客が市内の交通機関で利用できるICカードを手にバスの到着を待っているのを見かけた。実際に「37番」の路線バスに乗り、長安街を西に向かうと、途中から乗ってきた乗客の大部分がICカードを使用していた。
公共交通改革の成果は着実に表れ始めている。北京市北第三環状道路一帯を取材すると、これまで徒歩や自転車で通勤していた2キロ以内の距離でも、多くの市民がバスを利用するようになり、自家用車で通勤していた市民も公共交通機関の利用が増えていることが分かった。
北京市交通委員会の統計によると、同市の交通機関で利用できるICカードの発売枚数は1100万枚で、市民の3人に1人が同カードを保有していることになる。地上公共交通機関の利用者は1日当たり延べ1200万人余りで、公共交通改革の実施前より250万人増えた。また、公共交通機関で外出する人の割合も2005年の28.1%から30.2%に増えた。(編集XX)
「人民網日本語版」より
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