聖なる湖である錯那湖、3大遺跡多数の古墓群
青海省の格爾木(ゴルムド)と西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)を結ぶ「青蔵鉄道」の沿線に、納木錯(ナムツォ)という湖があります。現地の言葉で「天の湖」を意味するこの湖は、拉薩市の北、当雄、班戈両県の間に位置しています。面積は1940平方キロメートルで自治区最大、湖面の海抜は4718メートル。納木錯は蔵伝仏教(チベット仏教)の聖地で、毎年多くの信徒や観光客が参詣や観光に訪れる。青蔵鉄道開通後は、国内外からより多くの観光客が訪れています。
一方、この鉄道の沿線には、高原文明の息遣いを感じさせる遺跡が多数あります。中でも、柳湾彩陶墓地、喇家史前災難遺跡、都蘭吐蕃古墓群は沿線の「3大文物遺跡」とされます。
■柳湾彩陶墓地
新石器時代から青銅器時代にかけての墓が2千余りあり、彩色の施された陶器「彩陶」が約2万点出土しています。同墓地は、黄河上流域の大規模な氏族社会の共同墓地であるとされます。(写真3)
■喇家史前災難遺跡
青海省民和県に位置します。4千年余り前の洪水・大地震で被災した村落の姿がそのまま残っており、2001年度の「中国10大考古学新発見」の1つに選ばれました。(写真4は同遺跡から出土した人の遺体)。
■都蘭吐蕃古墓群
柴達木(ツァイダム)盆地周辺部に位置する同古墓群からは、2千余りの古墓が見つかりました。1996年度の「中国10大考古学新発見」の1つ。(写真5は古墓群内の「熱水墓群遺跡」)
写真(1):聖地参も詣に訪れた二人の蔵(チベット)族
写真(2):納木錯を他訪れた観光客
「人民網日本語版より」
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