公共交通利用はお得?
北京市は今年1月1日から一連の公共交通優先政策を実施した。これにより、北京市では地上公共交通機関の運賃が統一され、1区間制の路線の運賃は1元となった。また、ICカード所持者には市内447の路線で大人6割引、学生8割引の割引運賃を採用。割引運賃制度を維持するため、市政府は13億元の補助金を支出する方針だ。
最新統計によると、地上公共交通機関の1日当たり利用者延べ1200万人余りのうち、85%以上がカードを利用していた。
北京市交通委員会によると、第11次5カ年計画(2006?10年)における同市の公共交通分野に対する投資総額は715億元に達し、交通インフラ投資の45%を占めた。これは第10次5カ年計画(01?05年)より10ポイント高い数字だ。
公共交通機関の高速化は?
一般論として、バスなど公共交通機関は乗用車の5-10倍の輸送能力を持つが、1人当たりの道路占有面積は10分の1から20分の1で済む。限りある道路資源で市民の移動需要をいかに満たすか。こうした意味で、バス専用道路の設置は、バスの運転速度を速め、定時運転を確保し、市民の移動時間を短縮するのに役立った。
北京市の天安門広場南端にある前門から南に向かう道路には、一般車道と完全に分離したバス専用道路が16キロにわたり設けられた。180人乗りの大型バスが渋滞知らずで行き来している。バス運転手は「この道路は以前、通過に1時間以上かかったが、現在は37分で済む」と話した。
北京市内のバス専用道路は全長176キロに達し、一般車道と分離されていないバス専用レーンでもラッシュアワーの運転速度は、一般道路の時速14キロに比べ速い同20キロに改善された。第11次5カ年計画(2006?10年)の期間中、さらに朝陽路、安立路、阜石路でも同様の整備が進み、最終的には全長450キロのバス専用道路が整備される見通しだ。
ただ、市交通委責任者は「全体的にはまだバス専用道の整備が完成しておらず、バス停で乗り換える人の比率は低く、運転速度も全体的に依然として遅い」と付け加えた。
「人民網日本語版」より
|