青海省の格爾木(ゴルムド)と西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)を結ぶ「青蔵鉄道」が運行してから、まもなく1年間になります。どんな列車が西蔵に乗り入れるのか?2001年の着工以来、人々はずっとこの話題に関心を寄せ続けています。
▽人への配慮ーー設計に垣間見える乗客への心遣い
普通の列車に比べ、青蔵鉄道の車両設計は、乗客への心遣いがより徹底しています。車両前後の乗降口はセンサー式のドアで、軽く手を触れるだけで自動的に開閉します。車内の蛇口もタッチ式で、スイッチを押せば安全に水を使用できます。
トイレもより広くなり、水を流す時は手でセンサーに触るだけでよい。障害者が使いやすいよう、車イスで出入りできるトイレもあります。また、どの車輌にも共用の洗面所、ゴミ圧縮機、給湯器、酸素制御室が1カ所ずつ設置されています。
▽沿線への「垂れ流し」ゼローー真空を利用して排泄物を収集
沿線の高原環境を保護するため、列車は真空を利用して排泄物と汚水を集める最新装置を採用しました。決まった場所でゴミや汚物を排出するよう、厳格に実行することで、旅客列車として始めて、排水と汚物の完全回収を実現しました。
青蔵鉄道では、車外に向けての排泄行為は禁止されます。列車のトイレは真空式集便装置を採用し、廃棄物と排水には専用の回収設備があります。真空集便装置によって、汚物は便器から小さな容器に移され、さらに大きな容器に移されます。列車が終点に到着した後、汚物回収車によって運ばれ処理されます。
また車内では、列車専用ごみ圧縮機によって、そのほかの廃棄物も処理し、沿線の環境がごみで破壊されないようになっています。
「人民網日本語版」より
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