青海省の格爾木(ゴルムド)と西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)を結ぶ「青蔵鉄道」が2006年7月1日、テスト運行に入りました。どんな列車が西蔵に乗り入れるのか、2001年の着工以来、今になっても、人々はこの話題に関心を寄せ続けていました。北京の日刊紙「新京報」の記者が列車内部の特徴を伝えました。
▽高原情緒を演出する内装
車内の装飾には、蔵(チベット)族独特の要素が随所に取り入れられています。入念に設計された列車の外観は、「緑の長竜」を思わせます。列車はすでに、全線でも最も海抜の最も高い格爾木(ゴルムド)ー安多(アムド)区間での運転をクリア。神秘のベールに包まれたこの列車に乗れば、青蔵高原を体感できます。
内装のデザインには、北京に住む蔵族の学者や専門家の意見が取り入れられています。列車の窓の模様やカーペット、カーテン、テーブルクロスの色、模様に至るまで、入念なデザインが施され、蔵族の民族情緒が色濃く味わえます。
車内にはデジタルディスプレーが設置され、中国語、英語のほか、西蔵文字で車内の温度、列車の時速、到着駅情報などが表示されています。また、車内の各所の案内表示は、すべてこれら3言語で書かれています。列車は、一等寝台車、二等寝台車と柔らかいハイバックシートの普通車、食堂車からなります。車内装飾はすべて西蔵風で、格調の高さは豪華ホテルに引けを取りません。
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