都市部へ出稼ぎにくる農村部の人々は、現在2億人近くといわれています。彼らは収入が低く、生活が困難な農村部を出て、都市部にやってきて、主に建築工事現場や、炭鉱、工場などで働いています。農村出稼ぎ労働者はすでに中国経済の発展に欠かせない重要な力となっています。しかし、生まれ故郷を離れ、はるばる都会という「外の世界」に来ている彼らは、いろんな問題に直面しています。例えば、危険な場所で仕事をしているときに事故に遭ったり、給料が指定日にもらえなかったり、というトラブルです。こうした問題を解決するため、中国政府は専門の対策チームを設けています。中国政府の社会保障監督部門は一昨年の上半期、給料末払いを7万件摘発し、30億元余りの給料を労働者の手に渡しました。
政府は労働者の合法的権益、特に農村出稼ぎ労働者の基本的な生活保障を重視しているものの、労働時間が長すぎる、労働環境が悪い、医療保障がない、子供の就学難など、依然として様々な困難に直面しています。(05/10)
|