去年、中日両国の間で、大規模な学生交流活動が行われました。この中で、中国人の学生が日本を短期訪問するほか、日本人の学生が、中国を訪れました。日本柏陽高等学校3年の渡辺真理子さんはその中の1人です。今回は、渡辺さんの中国訪問について、書いた文章をご紹介します。
私が今回の中国訪問で一番良かったと思うことは、たくさんの人との出会いです。学校訪問やホームステイなど普通の個人旅行ではまずできないような内容の濃い体験や人とのふれあいがありました。
私たち訪中団は、訪問2日目に天津外国語学院付属外国語学校を訪れ、中国の学生と交流をしました。到着するとすぐ、「熱烈歓迎」の文字が電光掲示板に映し出され、私たち1人1人に対し、1人ずつ案内の生徒がついてくれました。
私を案内してくれたのは、王鐸君といい、私と同じ年のとても気さくで親切な男の子でした。彼は受験を控え、将来は日本の東京大学の大学院に進学し、通訳になりたいと話してくれました。とても同じ年とは思えないほどしっかりした意思を持っていて、自分の未熟さに少し焦りを覚えました。
さらに、彼らは日本語がペラペラでした。普通に私たちが話す日本語を理解し、しっかり応答してくれます。私が王鐸君とこのようにうまくコミュニケーションを取ることができたのも、彼の勉強のお陰です。
また、教室での彼らの発表もすばらしいもので、留学について調べ、それに対する考察を流暢な日本語で発表したり、中には趣味が日本語の勉強だと話す生徒がいたりと、中国人の勤勉さを目の当たりにした瞬間でした。(続き)
「人民中国」より
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