衆目を集める西部大開発のシンボル的プロジェクト「青蔵鉄道」(青海省の格爾木〔ゴルムド〕と西蔵〔チベット〕自治区の拉薩〔ラサ〕を結ぶ)は全長は1100キロメートルで、線路の大部分が、自然環境や気候がきわめて厳しい無人地区に相当します。今年3月、貨物列車の運行を開始しました。7月1日には、全線の試運転に入りました。
青蔵鉄道が7月1日に開通してひと月、記者が8月2日夜、青海省西寧市から拉薩(ラサ)行きの「N917」号列車に乗り込みました。中国最先端の設備を整えた列車で「天への道」を行く旅行客を写真に記録しました。高山地域での列車の旅を快適にするために、列車には微に入り細にわたる工夫が凝らされているます。振動対策用のエアバック、紫外線防止用のフィルム、車両内の酸素量を制御する2方式の酸素共有システムなど、さまざまな設備が用意されています。
青蔵鉄道の西寧?拉薩間は総距離1956キロあり、このうち西寧から格爾木(ゴルムド)までの814キロは1984年に開通していました。格爾木から拉薩までの1142キロ(新建設部分は1110キロ)が、7月に新しく開通した区間となります。中国共産党青海省委員会の李津成常務委員(常務副省長)によりますと、青蔵鉄道の格爾木?拉薩区間が開通してから1カ月間に青海省を訪れた観光客数は、前年同期比34%増の延べ163万人に達しました。観光業の収入は同30%増の8億1800万元に上っているということです。
「人民網日本語版」より
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