「十一五」期に中国経済社会が直面する内外の環境について
*「三農」問題は引き続き現代化進展の重荷に
農業の現代化の歩みは非常に困難であります。農業現代化の前提条件のひとつは農業生産経営の規模の拡大であり、これは農村の労働力を大規模に都市に移転させる必要があります。しかし中国は今まさに改革敢行の真最中で、労働力は成長段階にあるため、都市経済における農村労働力の受容量はそれほど速くは成長できません。「十一五」期においても農村労働力の大規模な都市への移転は望めず人口の大部分は農村にとどまることになり、農村の生産経営規模の拡大も難しいとなると、農業の労働生産率の向上は大きな制限を受けます。
さらに、農民の収入増加は困難極まりません。中央政府はすでに、そしてこれからも農民の収入増加を促進する政策や措置をとりましたが、人が多く土地が少ないという基本的な矛盾は解決が困難で、さらに農業以外の仕事につく機会も早急には増やせないため、速やかな収入増加は困難であります。このことが農村の消費能力の向上を阻み、ひいては消費の総需要向上から経済の成長までに影響を及ぼしています。
そして、農村の社会事業の発展という任務は並大抵のものではありません。都市に比べ、農村は経済的に遅れているだけでなく、社会の発展はさらに遅れています。農村の義務教育の普及、公共医療・保健の体制作り、高齢者扶養制度の再建など、さらに厳しい努力をしなければならません。(続き)
「人民網日本語版」より
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