学校・父母はいかに対処すべきか?
(1)学校で成果をあげた対処法も
中高生の携帯電話使用に対し、いくつかの学校の対処法が成果を上げています。上海市の建平中学では「校内での生徒の移動体通信器具使用管理暫定条例」を公布し、生徒の携帯使用に規範を与えています。これには授業期間中、校舎、実験棟、視聴覚室、及び会議室など、一切の授業施設内で携帯を使用しないこと、携帯を持って教室に入らないこと、携帯使用を求める生徒は、父母の署名による同意後、クラス担任に申請、担任が学校と生徒の具体的情況を基に携帯所持通学の可否を決定する、といった事が含まれます。これは、上海市の中学・高校で初めてのことです。
広東省順徳の鄭裕彤中学では、携帯電話を持っての通学を原則的に禁じていますが、違反する生徒は少ないということです。実はこの校内には固定電話が多く、教室の外だけではなく、それぞれの寮にもあり、また学校の事務用電話もネット上で公開されているのです。生徒たちが急いで父母に連絡を取る時には、校内の固定電話を使用できます。父母からも、寮の電話や事務用電話にかければ生徒に連絡が取れます。このようにして、父母と生徒たちの連絡に便宜を図っているわけです。従って、携帯を持って登校する生徒は少ないですが、父母からも不平の声は聞かれていません。
「自分の子供にだけは損をさせたくない」子を持つ親は、恐らくみなこう考えます。だから、我が子が携帯が欲しいと言うと、たとえ自分自身がこの新しい機械を使用したことがなくとも、子供には買ってやります。また、子供が首を縦に振らないから、あまり悪い携帯を買うわけにもいきません。(続き)
「人民網日本語版」より
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