【プロフィール】1977年北京で生まれる。97年に中等専門学校を卒業後、出版社などで図書出版の仕事をする。2006年から、浙江省産の竹炭の販売を開始。林業局と炭鉱で働いていた両親はすでに定年退職している。弟はレスリングの選手。
読書が好きで、『路上』(ジャック・ケルアック著)の主人公ディーンや『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著)の主人公ホールデンのような、ありきたりの生活を嫌い、自分に合ったスタイルを選ぶ生き方に憧れています。竹炭の商売を始めたのも、金儲けのためだけでなく、平凡でありながら平凡ではない人生を送りたいと考えたからという。単純かつ素朴で、自然体の暮らしを求めています。
竹炭にはさまざまな効用があります。お米と一緒にたくと、美味しいご飯がたけるだけでなく、浄水、冷蔵庫の消臭、鮮度保持、クローゼットや自動車、部屋の除湿と消臭、そして安眠や保健などの効果もあります。
しかし竹炭の効用について知る人は、中国ではまだ少ないのです。劉さんもチャットで偶然知り、その驚くべき効用に興味を持って商売を始めたのです。劉さんは、北京市南部にある衣類や日用品などを扱う大型マーケットの中に店を出しています。売り場はクロスステッチ製品を売る店の中にあり、毎月500元で店内の二つのカウンターを間借りしています。竹炭は地味で素朴ではありますけれども、陰ながらこの世界を美しくしてくれると信じています。
【劉さんの一言】感謝の心をもって世界を見れば、すべてがすばらしく思えます。
「人民中国」より
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