この言葉は数年前までは、国有企業の改革とともに良く使われていましたが、表に出なくなっています。これは、経営上の問題から、従業員を自宅待機させるというもので、特に1990年代後半から始まる中国の国有企業改革に伴って増加しました。こうした一時帰休者をどのように扱うか、また彼らの再就職をどのように促すかが大きな課題となりました。
東部沿海地域の浙江省では、ピークとなった1998年には、その一年間だけで、一時帰休者が15万4千人増加しました。それから次第に減少し、2002年には1万人ほどになっています。
こうした人々の再就職を促すため、浙江省は他の省や直轄市と同じく、専門機関を設けて対処し、ほとんどの人々が再就職できました。この面において、全国でも最も高い成果を挙げた省の一つとされます。
しかし、一時帰休者の中でも40代、50代の女性は、あまり技能を持たず、さらに家では、家事や高齢者の介護などの仕事もあり、再就職が困難だとされています。
技能を持っている人や、比較的若い人たちは再就職も容易な人が多いです。しかし、一般的に再就職が困難とされる人たちをどうやって経済的に自立させていくか・・・一時帰休者問題はまだまだ課題を抱えているといえます。
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