中国は以前、「お見合い結婚」がごく一般的なことでしたが、今は大きく変化しています。特に都市部を中心に「恋愛結婚」が主流となりつつあります。
ちなみに、日本語部スタッフで調査をしてみると・・・50代のスタッフはお見合いがほとんど。30代と40代では、1人がお見合い。20代では結婚しているのがわずか1人で、お見合いで知り合ったのだそうです。必ずしも中国の一般的な状況を表しているとはいえませんが、少なくとも今の50代以上の人たちにとってはお見合いが当たり前。以降、だんだんと、その割合が減っているという傾向はあるようです。ただ、都市部の若い人たちの中では、お見合いによる出会いを求める人がまた増えているという、新しい傾向があるのも事実です。ある地方出身の20代スタッフは、小学生時代の友人のほとんどがすでに「お見合い」で結婚したといいます。ですから、都市部と地方で、かなりこの傾向が異なるようです。
さて、そのお見合いの方法ですが、これも地方と都市部で異なります。地方では、親や親族が縁談を持ち込むケースがほとんどです。一方、都市部ですが、特に地方から働きに出てきた人たちは、そういうわけにはいきません。この場合、縁談を持ち込んでくれるのは、親ではなくて、職場の年上のスタッフや大学時代の友人などが多いようです。
例えば、中国国際放送では労働組合が組合員の結婚のためにイベントを開催することがあります。いわゆるお見合いパーティのようなものです。また職場内の年上の同僚がお相手を紹介することも多いようです。スタッフは、地方から出てきた人が多いですし、局内で仕事をしていても、なかなか出会いがないですから、職場で「結婚を心配してあげる」というのは大切なこととなっています。その他の国営企業でも多かれ少なかれ、こういったことは行なわれているでしょう。
お見合いの形も変化しています。以前は仲人がいて、男女二人を招いてどこかに席を設けて紹介する改まったものが多かったですが、今では、かなり簡単なものになっています。特に席を設けるのではなく、それぞれ相手の名前や、学歴、職業や身長、家庭の事情を伝えて、さらに連絡の方法を二人に教えます。そして、二人が自分たちで連絡しあって出会い、交際が始まるというわけです。
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