中国の図書館を大きく分けると、国家クラスの図書館、大学や研究所クラスの図書館、そしてコミュニティークラスつまり地域レベルの図書館の3種類に分かれます。北京にある中国国家図書館は国家クラスの図書館で、一番有名な図書館でもあります。1994年に北京図書館から名前を改め、現在の中国国家図書館になりました。蔵書の数はで言うと、中国国家図書館には2160万冊あまりの蔵書があり、その数はアメリカ、イギリス、フランス、日本についで世界第5位です。
中国国家図書館では、書籍の管理は、主に書籍の購入、分野ごとの分類、棚への配置、貸出という4つの流れがあります。書籍の購入、分野ごとの分類は「採編部」という部門が担当しています。本を購入する場合、出版社が提供してくれたリストから本を選び、注文を出します。その後、購入した本を分野ごとに分類していきます。棚への配置は「点閲部」という部門が担当します。「点閲部」は本を貸出スペースと書庫とに分け、並べていきます。また「点閲部」は、コピーやスキャンなどのサービスも提供しています。「採編部」と「点閲部」のほかに、利用客の質問などに対応する「参考部」という部門があり、図書に関する専門家が揃っています。
現在、世界中の多くの国では、「DDC」という十進分類法を採用していますが、中国国家図書館では中国独自の分類法を採用しています。
最初に全ての本を、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想の著作、社会科学と自然科学の3種類に大まかに分けます。次に種類をそれぞれAからZまでのアルファベットで表示し、さらにもっと細かい種類を数字をつけて分類していきます。例えば、社会科学のA?1とか、自然科学のMー5などといった具合です。(編集:コオリ・ミン)
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