10月も下旬となりました。北京の10月は1年のうちでも、最も快適な季節です。
北京の秋を代表するのが紅葉の風景。中国でも日本と同じく、紅葉狩りはこの時期の代表的レジャーの一つです。例年、大体10月の末頃から11月の初め頃までの間で、気温の低下が例年より早い場合、紅葉の時期も早まることがあります。
紅葉狩りの場所といえば、北京の香山が最も知られています。なぜ「香りの山」と書くのかというと、昔、香山では、山一面にアンズの花が咲いていて、花咲く季節になると、辺り一面にアンズの花の香りが漂い、人々を魅了したから、だそうです。
香山は北京の西郊外にあり、面積は160ヘクタール、その98%が森林に覆われていることから、北京で緑の一番多い場所でもあります。でも、秋になると、風景は一変して山が紅葉で真っ赤に染められ、北京で最も秋を味わえる場所になります。
北京の紅葉時期はとても短いです。私も大学生の頃、クラスメートと香山へ紅葉狩りに行ったことがありますが、そのときは、紅葉時期がいつごろかをあまり意識しなかったので、すでに、もっともいい紅葉の時期を過ぎたあとでした。急に寒くなると、葉っぱもすぐ黄ばんでくるわけです。
ところで、紅葉といえば、私はカエデを思い浮かべますが、じつは、カエデのほかにも様々な葉の種類があります。丸い葉っぱの丸葉萩や柿の木、クヌギ、ツタ、キハダ、曙杉など。実は、香山で最も本数が多いのは、丸葉萩だということです。
ここ数年、北京の郊外では、生態改良プロジェクトが実施されており、紅葉林がおよそ2万アール拡大しました。そのうち、龍慶峡や八台処、慕田峪、紅螺寺、霧霊山などは紅葉狩りの場所として有名です。特に、最近、延慶にある龍慶峡や懐柔にある慕田峪と紅螺寺が整備され、香山の紅葉に匹敵する場所として人気を集めています。この時期に北京にいらっしゃったら、香山はもちろん、是非、他の紅葉の名所も訪れてみてください。(編集:コオリ・ミン)
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