朝陽区は北京中心部の東側に位置し、面積は470.8平方キロ。これは北京の都市部で最大です。2003年の戸籍人口は、165.7万人、北京で二番目に多いということです。その名は区内にある「朝陽門」という門に由来します。東は通州区、西は海淀区、西城区、東城区、崇文区、南は豊台区、大興区、北は順義区、昌平区と接しています。
朝陽区は古都の発展に伴って、長い歴史を持っています。秦の時代から隋・唐の時代までは、幽州所轄の薊県に属していましたが、遼の時代になって、「燕京道(行政区の一種)」「析津府」の所属となり、金の時代または「中都路(行政区の一種)」「大興県」の所轄となりました。明・清時代は国都「順天府」に属していましたが、依然として「大興県」の所轄でした。初めて区になったのが1925年で、「東郊区」と称されました。1949年以降、首都北京の政治、経済、社会の発展とともに、行政区画は何度も変更が加えられました。そして1958年5月、国務院の認可により「東郊区」は現在の「朝陽区」と改称されたのです。
朝陽区には外国公館や外交官宿舎が多いため、関連の外国報道機関や外国商社、国際ホテルなどが立ち並びます。また、北京CBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)と呼ばれる商業地区はニューヨークのマンハッタンや東京の新宿と並ぶ繁華街になっています。また三里屯は1990年代から、飲食店がズラリと並ぶ「夜の町」バーストリートとして有名です。
2008年北京オリンピックのメイン会場となるオリンピック公園も現在、建設中です。
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