宣武区(せんぶく)
北京の四つの中心城区(北京の古い城区)のひとつとして宣武区があります。現在、北京の中心部に位置し、宣武門という地名から区域の名前が来たそうです。面積19平方キロ、戸籍人口(2002年)41万人で、人口密度が北京一です。北は西城区、東は崇文区、南は豊台区、西は海淀区に接しています。天橋大街、大柵欄大街、陶然亭大街、椿樹大街、白紙坊大街、牛街、広安門内大街、広安門外大街は区内の主な道路です。
ここは、古い城区のひとつとして3000以上の長い歴史を持っている区域です。古代の燕都薊城の遺蹟があり、北京の雅称を燕京というのはこれに由来するといわれています。また金中都の遺蹟も所在し、古都北京の発祥地でもあります。このほか、北京で最大規模で最も古いモスク・「礼拜寺」は区内の中国イスラム教徒・回族の集住地である牛街にあり、昔の町並みが再現された骨董街・「琉璃厂」や京劇の発祥地でもある京劇の劇場・「湖広会館」、古刹の「法源寺」「報国寺」などの文化遺産も区内の名所です。宣武区は「商いの町」としても有名です。区内の大柵欄は570年の歴史がある繁華街で、そこには、同仁堂や内聯昇、瑞〔虫夫〕祥など30軒あまりの老舗が軒を連ねています。
また、宣武区東京の北区、ソウルの竜山区、上海の閘北区と友好市区を結んでいます。ここ数年、宣武区は大きく変化しています。投資の環境が整い、区内の生活水準が大幅に高まっています。
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