生産過剰が資源の大規模な浪費であることに疑問の余地はありません。中国では市場の未発達が生産過剰の根本的原因です。
中国の自動車産業において、投資ブームはかなり前から叫ばれてきました。そして、それは地方経済の発展と密接に関係していました。1957年に地方政府に対し、財政、計画、物資分配、商業価格などの面における権限を委譲し、大多数の中央企業が地方の管理下におかれました。それ以降、1958年に27省・市で233種類の自動車関連製品が試験生産され、第1次自動車ブームのきっかけとなりました。そして、第2次5ヵ年計画の末期には、全国で自動車メーカー22社と自動車関係メーカー67社が登場。地方の経済権限拡大に伴い、ある省では同時に8、9社の自動車メーカーが生まれました。80年代に入り、全国の自動車メーカーは120社余り、関係メーカーは500社余りを数えるようになりました。
中国の自動車メーカー100社余りのうち、年間生産台数が5万台を超えるのは13社、1万台以上でも27社にすぎず、全体の4分の1は業績が悪化している状況にあります。
では、なぜ多くの小規模自動車メーカーが生き残れたのでしょうか。それは中国の自動車産業における利益率が平均で28.45%にも達し、世界平均の5%前後をはるかに上回っていることが理由で、つまり、生産台数を1万台に乗せれば、利益計上はたやすいとされました。(続き)
「人民ネット」より
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