中国とロシア両国首脳の合意により、今年は中国におけるロシア年に、そして来年をロシアにおける中国年とすることになりました。
中国の50歳以上の人々においては、ロシアに対し、特別な感情を持つ人々も多いようです。ロシアは中国の政治や文化など、あらゆる面において大きな影響を与えた時期がありました。ロシア民謡を原詩で歌えるなど、ロシア文化や歴史に造詣の深い人は少なくありません。
今年がロシア年であることから、当然、中国ではロシアの話題が多くなっています。
政府主催によるイベントにくわえて、民間の交流も多く行なわれています。
ロシアのバレーや歌の愛好者は中国に大勢います。そこで、ロシアのバレー団や合唱団による中国公演が多くなっています。ロシアで最も人気があるというサンクトペテルブルク・バレー団や、白樺合唱団なども来中公演をしました
また、ロシアの博物館に収蔵されている貴重な文物を展示する特別展、両国の子ども達による少年少女運動会も予定されています。
さらに、ロシア映画も中国に多くのファンを持ち、北京や上海ではロシア映画週間が催されます。
またロシアのアクロバット飛行チームが中部の湖南省でショーを披露したり、両国の砂彫刻コンクールが開催されたりと盛り沢山の内容です。
さて、昔、ロシア語は重要な外国語として、多くの中国人が学んでいましたが、今ではその数も減少してきました。そして今また両国の交流が盛んになるにともない、通訳の不足が問題となっています。
通訳の『仕事の多さ』は両国関係のバロメーターとも言えるでしょう。両国の関係が密接になれば、それだけ通訳も忙しくなります。それはロシア語教育に携わる人も同じでしょう。
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