今、日本でも外国人の芸人さんやタレントさんが活躍されていて、流暢な日本語で日本人顔負けのトークで、お茶の間を楽しませてくれていますが、中国における外国人演芸とは、お笑いやタレントさんだけでなく、伝統芸能や芸術に秀でた外国人の方が中国にも大勢います。
そんな芸達者な皆さんが一同に会する番組が、北京テレビの人気番組「外国人演芸コンクール」です。 このコンクールは1995年にスタートして以来、これまですでに10回行われています。毎年お正月の恒例番組として喜ばれています。コンクールに出場する外国人の数も増える一方。また何より、中国人の間でもこの番組の人気が高く、多くの視聴者が毎回楽しみにしています。
出場者は、中国の歌や京劇など地方劇の一節を披露したり、武術、書道、民族楽器、舞踊、新劇、漫才など項目も様々です。
その試合は、まず数百人に及ぶ出場者が集まって予選が行われます。毎回、決勝に残ることが出来るのはわずかに40人。またここ最近は海外でも予選が行われるようになりました。今年は去年と同じく、日本の大阪を始め、フランスのパリ、アメリカのロサンゼルスで開催されるほか、新たにアフリカやオセアニアでも予選が行われるようになりました。
出場者は以前は中国語を学んだことのある人や中国への留学経験者が多かったんですが、今はそれとともに中国人と結婚している夫や奥さんが出場するケースも多いそうです。
参加者は外国人で、さらに演芸の面ではアマチュアですから、視聴者はその演芸を楽しむというよりも、出場者の中国に対する考え方、中国での暮らし、中国との出会いなどに興味があります。
出場者の演技が全て終わった後、一等賞、二等賞などが発表され、また芸の完成度だけが基準ではない最優秀人気賞、最優秀発想賞など各賞が選出されます。
この番組の出場者の中が、その後、中国の芸能界や放送界で活躍するケースも少なくありません。
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