『身障者』つまり、体に何らかのハンディキャップを背負った方は、体に障害がある以上、どうしても社会生活の中で不利な面がでてくる・・それを何らかの形で支援しなければならない・・というのは中国も日本も同じでしょう。
そしてそんな皆さんをいかに支えていくか、国がどんな福祉政策を立てていくかというのも、大きな課題となっています。
中国は13億の人口を抱える国です。この中国には身障者が一体、どれだけいるのか・・これを調べるため、19年前、中国政府は初の身障者に対する実態調査を行いました。
13億の人口の中国で実態調査というのは大変な作業です。調査は福祉行政に当たる民政省などいくつかの省庁が共同で、全国規模で大々的に行われました。調査本部が設けられ、2年間にわたって、中国大陸29の省や自治区、直轄市が調査されました。
その際、420の調査チームが全国に派遣され、およそ8万人が携わったということです。
調査では、29の行政区から400余りの町がサンプルとして定められ、合わせて37万世帯を訪問し、160万人を調査しました。
具体的な調査は調査員が各世帯を訪問し、障害があると思われた人たちには、地域の病院にいってもらい、健康診断を行います。そして専門の医師が、あらかじめ定められた身障者認定基準に従って、身障者であるか否か、また障害があるとすれば、それはどのレベルなのかを判断するというものです。
その調査の結果、1987年当時、全国の身障者の数は5164万人であることが分かりました。そのうち、聴力障害者が最も多く1770万人。続いて知的障害者、手足の不自由な方、視力障害者、精神障害者、そして複数の障害を持つ方の順となります。
ただ、このデータはあくまで19年前の調査です。つまり、今の現状とはか なりかけ離れている可能性があります。
そこで、このたび、二回目の全国身体障害者調査が行なわれています。今回の調査は、4月1日から始まり、260万人を対象に、家を一軒一軒、直接訪問し、調べていきます。この260万人という数は中国の全人口の2%を占めており、調査する地点は31の省や自治区から抽選で決められたものです。
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