中国の下着事情について、取り上げた番組というのはあまり無かったと思いますが、女性にとっては、お洒落アイテムとして、非常に大切なものです。
今年4月ごろのニュースでしたが、1000年前の下着が中国で発見されました。内蒙古の遼という王朝の頃の墓から、現代のブラジャーに似た1000年前の下着の一部が発見されて、現代のブラジャーと同じように肩ひもや背中の帯があったそうです。
中国ではすでに3000年前から下着に関する記録があるということで、非常に長い歴史があります。
今、デパートの下着売り場に行きますと、様々なデザイン、色・・値段もお手軽なものから、超高級品まで種類も豊富です。女性衣料の中で最も華やかで、また競争が激しい分野といってもいいかもしれません。
ただ、十数年前までは、下着というのは決しておしゃれの道具ではなく、ただ身を隠すものでしかなく、色も白一色でした。
しかし、いわゆる経済発展に伴って、女性の身につけるものも変わってきました。
経済の発展で最も変化したのは、女性の考え方と女性の下着だ、なんていう人がいます。その変化の兆しが現れたのは13年前の全国下着ファッションショーでした。以来、下着業界は中国の最も活力ある産業となりました。商務省の統計では年間2割から3割伸びていて、年間販売額は200億元から500億元(つまり、3000億円から8000億円)にも達するということです。
昔は、あまり人前で話題にすることもなかった下着ですが、現在では、女性は自分へのご褒美に下着を買うとか、自分に一番親しい人に下着をプレゼントするとか、単に身を隠すという機能的なものだけでなく、中身がどんどん豊かになってきています。
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