夏は暑さで、汗も多く、体内の水分が大量に失われると同時に、栄養も不足します。いつも疲れやのどの渇きを感じ、脾臓や胃の機能に影響し、食欲も減退し、消化機能の低下を招きやすくなります。そこで、以下の4種類の食品を摂ってみてはいかがでしょうか。
酸味のある食べ物:夏の暑い日、汗が多く出るため、唾液を失いやすくなります。そこで、酸味のある食べ物、例えばトマト、レモン、イチゴ、ウメの干し物、ブドウ、サンザシ、パイナップル、マンゴー、キウイフルーツなどを食べるといいといわれています。これらの食べ物の酸味は汗の出すぎを防止すると同時に、唾液の分泌を促し、渇きをいやすことができ、また胃を強くして、消化を助けます。また、料理の中に酢を加えると、酢酸が殺菌、消毒、胃腸病気を予防する役割を果たします。
苦味のある食べ物:苦味のある食べ物はアミノ酸、ビタミン、アルカロイド、グリコシド、微量元素などが含んでおり、抗菌消炎、暑気払い、元気回復、疲労回復などの機能があるといわれています。例えば、ニガウリ、タンポポ、ビール、お茶、コーヒー、チョコレート、カカオなどです。しかし食べすぎは禁物です。逆に吐き気、嘔吐、食欲不進など症状が現れることがあります。
カリウムに富んだ食べ物:暑い日に汗を多くかくと、カリウムの不足を起こし、疲れ、頭痛、食欲や精神の不振などを引き起こしやすいです。それを防止するのに効果的な食品はカリウムに富んだ食べ物、イチゴ、モモ、ホウレンソウ、ジャガイモ、ネギ、キンサイ、枝豆などを食べることです。また、お茶はカリウムの含有量が多く、約1.5%を占めています。お茶を多く飲むと、暑気払いと同時に、カリウムを補うこともできます。
消化にいい食べ物:夏は心身の疲れや気が滅入りがちになり、食欲や睡眠も減退気味になります。そこで、気持ちをリラックスさせ、しかも消化にいい食べ物、例えば大根、ビール、ハマナシ、レンコン、ウイキョウ、サンザシ、ミカンなどを食べるといいとされます。
夏本番も、もうすぐそこ。今年は皆さんの"食"を見直して、夏を元気に乗り切りましょう。
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