大腸ガンは悪性腫瘍の一つで、其の発病率は地域によってことなっていますが、北アメリカや、大洋州、ヨーロッパでの発生率が高いもので、アジアやアフリカ地域では低いです。ここ20年来、世界の多くの国では大腸ガンの発病率がいずれも上昇しました。最新の研究結果では、大腸ガンは生活の改善や食生活の習慣と密接なかかわりがあることが分かりました。一言で言えば、食べ物によってガンにかかる可能性もあるということです。そこで、どんな食べ物によって、大腸ガンにかかりやすいのでしょう、またどうのようにして、食生活構造を改善し、大腸ガンを予防できるのでしょう。
今年62歳の葉先権さんは大腸ガン末期の患者です。病気の原因について、葉さんは、「主に飲食習慣にある」として、次のように話してくれました。
「食事には野菜や繊維食品が非常に欠けていました。1982年から1986年までの4年間、私は香港で仕事していたとき、これまでも食べなかったマクドナルドや、ケンタッキーのほか、インスタントラーメンやハンバーガー、フライドポテト、バッター、チーズをよく食べるようになりました」
楊さんの食生活習慣は現在の多くの人々と同じようで、インスタント食品を食べるのが好きでした。研究の結果、これらの食品が、大腸ガンの発生と一定の関係があるのです。専門家の話では、大腸ガンの発病率がもっとも高い北アメリカやヨーロッパの一部の国では、人々の食べ物は、細かく加工した食品を主としているということです。
過度な加工食品は脂肪質が高く、繊維質が低いという特徴があります。研究の結果、高脂肪の食事と繊維素の不足は大腸ガンを誘発する主な原因となっています。これについて、北京西苑病院腫瘍科の楊宇飛主任医師は次のように話しています。
「脂肪に含まれている脂肪酸はガンを誘発する物質です。脂肪を多く摂取した場合、胆汁の塩分の過剰な分泌を促し、これは大腸内細菌により発ガン性物質に変わります」.
脂肪質の高い食品は肉類です。研究の結果、毎日牛肉や豚肉などの肉類の摂取量が500グラムを超過した人の大腸ガンの発生率はたまに肉を食べる人より30%ないし40%高くなっています。このため、専門家は毎日、肉の摂取量は300グラム以内に抑えるべきで、牛肉や豚肉の代わりに家禽類の肉や魚を食べたほうがよいと主張しています。家禽類の肉と魚には不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸より多く、大腸ガンの発生率を引き下げることが出来ています。そして、繊維食品にはビタミンが多く含有しますが、ビタミンはガン細胞を抑制する因子だと見られています。このほか、食物繊維は大腸の働きを促すことも出来、有害物質を大腸内から急速に排出させることもできるのです。このため、雑穀や野菜、果物をよく食べたほうがよいのです。特に注意すべきのは油で揚げたのものを避けたほうがよいのです。
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