人生は、三分の一のは眠って過ごします。睡眠は健康と密接に関わっています。質のよい十分な睡眠は健康にとって最も重要です。しかし、大多数の人々は睡眠に対する科学的な認識が足りないのです。例えば、毎日どれぐらいの睡眠が必要なのか、質のよい睡眠とは、昼寝はよいのかなどですね。
まず睡眠に対する基本的な認識についてですが、科学研究が立証しているように、人間の睡眠は一晩に4つないし5つの段階に分けられます。一つの段階は、レム睡眠と言う浅い睡眠、ノンレム睡眠と言う深い睡眠と眼球が急速に動くという3つの部分からなっています。眼球が急速に動くと、睡眠はまた次の段階に入るのです。
ところで、一日どれぐらい寝れば合理的なのでしょうか。これについて、中国睡眠研究会理事長で、安徽省医科大学生理学の張景行教授は「睡眠時間には個人差がありますが、一般的に、大人の場合7時間半ぐらい必要で、6時間から9時間の間は正常と言えます。睡眠時間の多少を気にする必要はなく、翌日目覚めたら、気持がよくなることが重要です」と話しました。
睡眠時間は個人の必要によるのですが、長ければ長いほどよいとは言えません。研究の結果、睡眠が長すぎると、健康に良くないし、寿命に影響をもたらす可能性もあるとのことです。
それでは、どのような睡眠が質のよい睡眠と言えるのでしょうか。
睡眠の質は深い睡眠時間の占める比率によるのです。一般的に、大人の場合、深い睡眠時間は睡眠時間全般の15%ないし20%を占めています。深い睡眠に入ると人の意識は完全になくなるものです。深い睡眠によって、ストレスの解消や疲労回復ができます。
これについて、張景行教授は「静かにして、何をも考えないで、体をリラクスにすれば、質のよい睡眠に入ることができます。夜10時ごろに寝ればよいのです。睡眠の扉は10時に開き、深い睡眠は12時までで、睡眠が遅くなると、深い睡眠の時間は減少します」と話しました。
張景行教授はまた「昼寝をするのはよい習慣です。朝起きて、夜遅くまで寝るのは、体力と精神力は大きく消耗し、昼間に少し寝ると、疲れを緩和させることができます。しかし、昼寝は10分から30分ほどでよいのです。長くなると意識のない深い睡眠に入るときに起こされると、頭が重くて、意識がはっきりするまで時間がかかるからです」と話しました。
学習や仕事、遊びなど、いろいろ忙しい人生、健康を保つには、睡眠のことを大切にしましょう。
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