「母なる水の穴蔵」キャンペーンは現在、陝西省、甘粛省、寧夏ホイ族自治区、青海省、内蒙古自治区、四川省など10の省や自治区で行なわれており、10万ヶ所近くで穴蔵を建てました。
全国婦女連合会の莫文秀副会長は、このキャンペーンが多くの農家の女性に便宜を図っているとして次のように語りました。
「このプロジェクトが実施された後、地元の人々の精神状態、ひいては生存環境が改善されました。昔10数日も顔を洗わなかったが、いまでは毎日洗うようになりました。そして、衛生条件がいくらか改善されたことで、婦人系病気の発病率も下がっています」
また、莫文秀副会長が明らかにしたところ、一つ当たりの穴蔵には、「母なる水の穴蔵」基金が千元ほど、残りは地元政府がまかない、農家の人々が自らそれを建てるとのことです。
先ほどの話に出た李涛涛ちゃんの村にもいま穴蔵設置のために10万元が集まっています。工事は春になってから行なう予定だということです。
「母なる水の穴蔵」キャンペーンは今年に入って新たな段階に入りました。つまり、飲料水の衛生確保が視野に入れられました。安全な飲料水を確保するテストは3月から甘粛省、寧夏ホイ族自治区、内蒙古自治区で行なわれることになっています。貧しい農家に浄水器を配り、農村で飲料水の衛生知識を教えたりします。
中国病気コントロールセンター農村部飲料水改善センターの陶勇主任は「母なる水の穴蔵」キャンペーンの意義を高く評価し、次のように述べました。
「飲料水が衛生的でないためで病気にかかり、そして病気の治療で貧しくなる、このようなケースは中国の貧しい地域で少なくありません。この『母なる水の穴蔵』は投資がそれほど多くありませんが、大きな意義を持ちます。農村部の飲料水の改造は、農家の人々の健康に有利だけでなく、経済効果も社会効果も上げられます」
「母なる水の穴蔵」キャンペーンはいま実施中で、西部の干ばつ地域の女性と子供たちの生活改善に役立ちと期待されています。
しかし、投資がそれほど必要としないこのキャンペーンですが、いまは資金不足の問題に直面しているそうです。より多くの人々がこのキャンペーンの継続のために寄与するよう、関係者が呼びかけています。
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