中国では自家用車が増えるにつれて、車の改装が次第に流行ってきています。きれいでユニークな形に仕上げられた車が道路を速く走っていき、人々の目を引きます。北京での車の改装について訪ねてきました。
敷地面積が10万平方メートルにも及ぶ北京西郊外自動車部品販売修理センターの中は、がやがやと賑わっています。ここに700軒余りの自動車部品店と自動車修理店が集まっており、商売がとてもうまくいっているそうです。
ここの飛凱改装店を訪れました。飛ぶに凱旋の凱と書く飛凱改装店のオーナーは郭平さんという若い人です。店の中に、様々なハンドルやクッションが置いてあって、10数人いる店員さんはお客さんに商品の説明をしたり、パソコンで改装の設計をしたりしています。
オーナーの郭さんも改装車設計の達人です。郭さんの話では、車の改装商売が良くなったのは一昨年からだそうです。「うちの店に改装を頼んでくる車は月に60から70台です。お客さんは若い人々が殆どです。改装は主に外観と動力装置に集中しています。もっと強力なモーターがほしいと、多くの若い人々が願っていて、ハイスピードを出して運転したいのでしょう。それに外観の改装に熱心なお客さんも少なくありません」
北京の道路では改装された車が良く見かけます。カラフルなステッカーを貼り、また、カッコいい尾翼をつけ、丈夫なバンパーを据えるのもあれば、車の頂にルーフバゲージレールやアンテナを付けるのもあります。一方、見た目では改装されていないですが、動力装置の面で工夫するのもあります。こうした車の持ち主の殆どは若者です。周りの人々が投げてくる珍しがった眼差し、これは、改装の重要な楽しみだそうです。
改装車の持ち主である許家明の話になりますと、許さんはあれこれとすらすら話しが出てきます。一年前に9万元、日本円にして、130万円かけて、上海フォルクスワーゲン社の「ゴル」という車を買ったあと、郭さんは何回も車の改装をしました。改装だけにかかったお金は2万元余り、車の値段の4分の1に及びます。「排気パイプ、車台のばね、ホイールを換えました。面白いですよ。改装後の車、動力も強くなったし、機能も前よりずっと良くなりました」
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