ダンマークさんのいうとおり、石屋の集中する地域はチベット族とチャン族が住む地域で、ダズイゲンさんは地元の人々と一緒に住み、多くの友だちを作っています。
チャン族の友たちのことをダズイゲンさんは次のように語ります。
「常に彼たちと一緒にいるんです。親切な方々ばかりで、素朴で単純です。彼たちは、石屋が何の役割もないとずっと思っていましたが、私は石屋の写真を国連で展示し、みんなが興味深いことを教えますと、身の回りの石屋がこれほど神秘で素晴らしいものだと初めて知りました。彼たちのうれしさと喜びを感じられます。私は彼たちにとってお客さんだけでなく、仲間なんです。」
ダズイゲンさんの最も大きな願いは、中国の石屋が世界遺産の名簿に登録されることです。それに、地元の人々が、石屋の尊さを理解し、石屋の保護と管理をうまく行い、そして、石屋があることで豊かになれるということも彼女の願いです。いまのところ、ダズイゲンさんが努力した結果、世界文化遺産基金は、壊滅の危機にさらされている遺産の目録に石屋を入れており、その保護資金をまかなっています。
今後の計画について、ダズイゲンさんは「今回北京のフランスセンターで開かれた写真展は、7年間仕事してきた成果です。しかし、これは仕事が終わったことを意味しません。中国のほかに、フランスなど外国へ行って、写真展を開くつもりです」と語りました。ダズイゲンさんは、地元の観光業開発を手伝い、環境業の発展を通じて資金を儲けて、石屋の保護と修繕に使わせると考えているということです。
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