 中国西北部の新疆ウイグル自治区は地震が多発する地域です。2003年一年だけで、マグニチュード4以上が61回、マグニチュード6以上が2回起きました。そのうち、2003年2月に自治区南部のカシュガルでマグニチュード6.8の地震が起き、多くの家屋が倒壊し、死傷者を出しました。
地震多発地域に住む人々の住居条件を整え、被害を軽減するため、去年初めから、新疆自治区では地震に強い住居の建設プロジェクトを実施し始めました。今、このプロジェクトは実施状況はどうなっているのか、北京放送記者がみてきました。
秋は新疆自治区で一番景色のきれいなシーズンです。美味しい果物が実り、食糧も今年は豊作です。
カシュガルのアディラ村に住むウイグル族、ネシティさんは新居の内装を終えて、家具を買うところです。ネシティさんの新居はつまり、今回の地震に強い住居建設プロジェクトで、政府がお金を出して建てたものだそうです。ネシティさんは次のように言います。
「この家は、政府がお金を出して建てたのもので、私はお金を出しませんでした。私は三人家族で、元々は一軒の部屋しかありませんでした。いまの家は50平米はあり、三人で十分です」
今年38歳のネシティさんの話では、新しい家に引越しすると、家が丈夫に建てられているから、昔のように地震を心配する必要はなく、安心して寝られるとのことです。
 
ネシティさんの元々の家は粘土で作られたもので、丈夫でないため、年に一回ぐらい、数百元出して建て直ししなければなりません。これはネシティさんにとって大きな負担になってしまいます。その家は二年前に地震で倒壊しました。
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