120万平方キロにわたる中国西南部のチベット自治区では、約100万人のチベット族の牧畜民が生活しています。これらの牧畜民は自家の牛や馬、羊を水と草の茂る総元を求めて、遊牧の生活を送っています。交通が不便のため、病気にかかった時、病院へ行くには非常に困難となっています。
そこで、今日はチベット自治区の西南部にあるズオンパー県の牧畜民の医療状況を紹介します。
今年41歳の「ロサンタンゾウ」さんはズオンパー県「ボド」郷の牧畜民です。このほど、彼は心臓の具合が悪い奥さんをつれて放牧場から600キロを離れた県立病院へ治療に行きました。病院に着いた時、この町の小学校で勉強している自分の息子が先生に連れられてこの病院に来たのを見ました。息子は風邪をひいて、咳をしているだけで、薬をもらって学校へ帰ったのですが、彼の奥さんは治療を受けるため、入院しました。
入院手続きを済ませて、ロサンタンゾウさんはホットして、「村人は風邪とか小さい病気にかかった時には、村の診療所へ行って見てもらえばいいのですが、大きな病気にかかった時、県クラス以上の病院へ見てもらう必要があります」と話しました。
ズオンパー県は平均、海抜5000メトール以上のところにあり、面積は4万平方キロあり、ここに2万人の牧畜民が生活しており、人口が少なく、自然状況は非常に悪いところです。1960年代になって、地元ではズオンパー県人民病院という病院らしい病院が建設されました。数十年来、この病院は地元の牧畜民の大病の診断と治療を行っています。医療環境を改善させるため、去年、地元の衛生局の支持の元で、病院は5階建ての外来診療所と入院部のビルを建てました。
|