これについて、北京広安門漢方医学病院呼吸科の医師李国勤さんは「冬病夏治」は体の免疫力を強めることができ、治療を通じて、冬に入ると、病気の発作率を80%ぐらい引き下げることが出来ます」と語りました。
ところで、「冬病夏治」の治療時間は必ず、夏の一番暑い三伏天(さんぷくてん)で行なわれなければなりません。およそ陽暦の7月から8月までの間です。この期間中に少なくとも3回にわたる治療を行ない、毎回7日間10日間の間隔をとることです。こうして、一つの治療期間である3年間を堅持します。治療の手段は症状によって変化し、主に、お灸と敷貼治療で、其の補助として、薬を飲むこともあります。しかし、冬に発作し易いすべての病気は夏に治療することが適切とは言えません。現在、主に、喘息や、リュマチ、鼻炎、凍傷などの治療に利用され、よい効果をあげています。
例えば、喘息は一種の慢性気管支炎で、患者は外部からの刺激を受けた時、また、風邪を引いた時、気管支は炎症が起き、腫れて、気管支は狭くなり、呼吸困難となります。今年40歳の杜克生さんはこれについて「過去、私は風邪を引くと、息が苦しく、おなかがとても張る感じで、喉が何かで閉塞されているようで、息苦しくて、死にそうです」と話しました。
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