エイズは現在、世界が直面している重大な公共衛生問題です。20年余りの努力を経て、その治療の面で多くの経験を積み重ねたものの、現在まで、エイズは依然として、完全に癒すことが出来ず、世界ですでに、2300万人がエイズのために死亡しています。
有効な治療法を探究するため、多くの国の医学科学者は絶え間なく努力しています。中国の伝統的な医学である漢方医学は、エイズの治療でどんな役割を果しているのでしょうか、この面で、漢方医薬と世界で通用している西洋医学と比べれば、どんな優位勢があるのでしょうか。
漢方医薬がエイズの治療で着眼する点は西洋医学の抗ウイルス療法と根本的に違うところです。西洋医学では主に、エイズウイルスを殺すことで、また、人体に感染しているウイルスの数量の多少で治療効果が反映することです。漢方医薬はそれと違って、エイズ感染者と患者の人体機能を調整し、それを通じて、免疫力と抗ウイルス能力を増強させ、これを基礎として柔軟性のあるさまざまな治療法を利用して、その症状を軽くすることです。
人体がエイズウイルスに感染後、異なる段階で異なる症状が表われます。例えば、体重が減ったり、長期にわたり、おなかをこわし、食欲がなく、リンパが腫れ、肺炎にかかる、発熱し、頭痛などの症状が表れます。この症状が複雑で、この症状を弱めるには西洋医薬は対策がほとんどありません。漢方医薬は効果が著しいもので、感染者と患者の生活の質を向上させることを出来ています。
河南省の漢方医の李発枝先生は、長い間、エイズの漢方医薬の治療テスト活動に参加しています。これについて、李先生は「私は村に入った当時、エイズ患者の症状は様々なものがありました。治療を通じて、現在、その症状は大分軽くなり、これに私は喜んでいます。」と話しました。
このほか、漢方医薬は抗ウイルス治療法の副作用を緩和させることにも著しい効果があります。一部の患者は抗ウイルス治療に敏感なので、咳や、下痢、吐き気、嫌悪感などの症状が良く出ることもあります。一部の患者はこれに耐えられないため、治療を中止します。しかし、その治療の過程で、漢方医薬による補助治療を加えれば、副作用を大きく緩和させるだけではなく、治療の効果を強めることも出来るとのことです。
漢方医薬はエイズの治療で独特な優位性を持っていますが、いくつかの問題も存在しています。例えば、臨床実験では規範化された基準がなく、試験で得たデーターや結論の認可が難しいのです。また、治療効果の評価の面でも、統一したシステムがないなどの問題が存在し、これらの問題は漢方医薬によるエイズの治療活動を妨げています。
これは臨床実験で漢方医薬の研究を強化するほか、エイズの治療で、漢方医薬を大いに普及させる必要があるでしょう。
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