中国東北部の遼寧省沿海地区に大連という美しい港町があります。ここ数年、大連のソフトウェア産業が盛んな発展を遂げ、中国の重要なソフトウェア生産拠点となっています。ソフトウェア産業の発展を推進させるには知的所有権のある製品を開発することが非常に重要なことです。このため、大連ソフトウェア企業は自主的な創造力の向上を特に重視してきました。
ソフトウエア産業はここ数年来、世界で急速な発展の勢いを保ち、これからハードウェアに取って代わって、近代的な情報産業の基礎となり、近代的なハイテク競争の焦点となっています。統計によりますと、2004年世界ソフトウェア産業の販売額は8800億ドルに達し、一昨年より、11%以上増えました。中国は世界のソフトウェア産業より遅れているとは言え、2004年に、中国ソフトウエア産業の販売額は世界の3%を占めました。
大連ソフトウェアパークは大連市の南部に位置し、パーク内では250社の企業が立地し、このパークが創設7年来、年間の販売額の伸び率は30%に達し、去年の販売額は30億元以上に達しました。自主的な創造力を絶えず向上することは大連ソフトウェアパークの急速な発展を促す重要な要素です。
自主的な創造力を向上するには、まず人材の問題を解決しなければなりません。このため、2001年、大連ソフトウエアパークは関係企業と協力して、パーク内で、中国最大規模のソフト教育大学・「東軟情報技術学院」を設けました。その後、続いて、3校のソフト学院を作りました。このほか、大連市政府の支持の下で、大連の22校の大学はソフトウェア開発学科を増設しました。これらの大学は大連ソフトウェアパークのために絶えず、各種の人材を供給しています。このほか、パークは多くの政策を制定し、海外やよその人材が大連へ創業することを引きつけています。
これについて、大連市、情報産業局の?慶偉局長は「大連はすでに完備した人材の教育システムが形成されましたが、しかし、これだけでは、まだまだ足りないのです。我々はIT関連の人材導入をよりよく行い、全国、ないしは、世界各地のソフト人材を大連に引き付ける計画です。」と話しました。
現在、大連ソフトウエアパークには12000人のソフトエンジニアがいますが、そのうち、多くの人は海外で仕事をした体験があります。
人材の養成と導入、それに、絶え間ない学習と経験の積み重ねを通じて、大連ソフトウェアパークの多くの企業は知的所有権のある製品を開発し、企業の核心的な競争力を向上してきました。
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