4年前、北京は第29回国際オリンピックの開催権を獲得してから、その準備を始めました。いかに科学技術の役割を発揮し、オリンピックの順調な開催を確保することは準備活動の重点の一つとなっています。
北京オリンピック招致の当初、クリーンのオリンピック、科学技術のオリンピック、人文のオリンピックという主題が定められました。この科学技術の理念はオリンピックの史上において、はじめて出されたものです。これについて、北京市の林文漪(い)副市長は、「科学技術のオリンピックは2008年北京オリンピックの3大理念の一つで、クリーンのオリンピック、人文のオリンピックという2つの理念の重要な支柱です。その内容は、科学技術の最新進展と密接に結びつけ、全国ないし世界のハイテク技術の成果を集めて吸収し、国際のスポーツ盛会である2008年の北京オリンピックに用いることです。」と話しています。
2008年北京オリンピック招致成功後、まもなく、中国科学技術省、北京オリンピック組織委員会などの部門は科学技術のオリンピックの計画実施を始め、スタジアムの建設や、安全保障、北京の大気環境、水資源、交通、情報通信技術、スポーツ科学技術など6つの面に対する科学研究調査を進め、10の重要なプロジェクトを実施しました。これらのプロジェクトには、北京の智能交通企画、電気自動車運行テスト、多言語智能情報サービスシステムなどが含まれています。
これらのプロジェクトの実施に国家は30億元あまりを投入し、数千人の科学技術者が関連の科学研究活動に参加しています。現在、一部のプロジェクトはすでに大きな進展をあげました。
中国科学院オートメーション研究所の研究員である劉斌さんの率いるグループは多言語智能情報サービスシステムの開発に参加しました。これについて、劉さんは「現在、われわれは、2008年北京オリンピックに参加する外国の人々のためにサービスする役割を果たす通訳システムを開発しています。そのシステムは主に、携帯電話や マイクロコンピューターなど携帯式の電子製品に応用されます。それは、ホテルの予約や交通、医療、レストランなどの情報のキャッチに利用できる音声翻訳の機能を備ています。」と話しました。
「ミルクティーをください!ワインを二杯ください!」
これは音声翻訳機の会話です。こうして、外国のお客さんはこの音声翻訳機を利用して、その場で、英語などの言葉を中国語に通訳してくれることができるのです。現在、この音声翻訳システムの速度はまだ、遅いが、改善して、理想的なものになるでしょう。この音声翻訳システムには英語のほか、フランス語や、ロシア語、アラビア語、スペイン語、日本語、ドイツ語などが含まれているとのことです。2008年まで、後3年間がありますが、それまでの間、また多くの新しい科学技術が誕生するでしょう。
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