現在、中国には2000校あまりの大学があり、在校生の数は1300万人を超えています。大学生たちが知識を勉強すると同時に、心身健康に成長させるため、中国教育省はこのほど、新しい「一般大学学生管理規定」を公布し、9月1日から実施することにしています。

　この新しい規定に含まれる大学生の結婚に関する条項はこのを共に一時期、マスコミや社会各界に注目される話題の一つとなっています。過去、中国教育省の公布した「一般大学学生管理規定」では、大学在校生が結婚してはならないと規定していたものの、一部の大学は具体的な情況に基づいて、年齢の大きい研究生の結婚を許可する柔軟な措置を取っていました。今回公布した新しい規定は大学在校生の結婚を制限しなくなりました。これに対し、中国の高級学府・清華大学の学生王凌晶さんはその感想について

　「ここ数年、国家が大学生の年齢に対する制限をなくしたため、大学生の構造は大きく変化し、過去のよう名単一なものではなくなった。この面から言えば、新しい規定は大学生の切実な利益を考慮し、大学生に自ら選択する権利を与えたと思う。しかし、現在の状況から見れば、学生たちの気持ちは安定している」と話しました。

　今年21歳の王凌晶さんはまた「ボイフレンドがいるが、すでに法的結婚年齢になったが、大学にいる時間をよく利用して、学習に努力するつもりで、大学を卒業後、仕事についてから結婚をするつもりだ」と話しました。

　一部の学生は記者の質問に対して「大学生は性格や思想の面で未だ完全に成熟していないし、経済的な基礎もなく、結婚することが現実的ではない。研究生の年齢は少し大きいもので、条件と必要があれば、結婚が出来ると思う」と話しました。

　一部の学生は「大学にいる間、結婚しないつもりだが、もし、ほかの学生が結婚すれば、それに自分の祝福を送る」と話しました。

　今年の9月から実施するこの新しい規定は各大学により多くの教学自主権を与えています。例えば、学生の専攻を改める手続きや時間に対する要求を取り消し、これまでの試験、追試験、成績評定の方式、及び、成績のため落第、退学などの面の規定を取り消しましたほか、学生の在校最長学習時限などの規定を取り消しました。

　今後、各大学は各自の実際情況に基づいて、これらの面で具体的な規定を行なうことが出来るようになり、これは学生の個性の差異を尊重するための基礎を築き上げました。

　新しい規定は人権および学校の自主権の強化を強調すると同時に、ある面で厳格な規定を行ないました。例えば、ここ数年来、試験のカンニング行為が比較的ひどいもので、これに対し、規定のなかで、カンニングをする学生の学籍を除去できると明確にしました。

　大学の先生と学生は新しい規定が実施された後、中国の高等教育の健全な発展に積極的な役割を果すだろうと見ています。