ガンランバへ向かう
ガンランバは州都・景洪市から瀾滄江に沿って、東へ約30キロの所にあり、ダイ族の風情が色濃く残るところとして知られています。この地域の人には、「ガンランバに行かなきゃ、シーサンパンナに行ったことにならぬ」と言われているほどです。
私たち一行4人は市内で昼食を済ませ、真昼の強烈な日差しの下、ガンランバに向かいました。車は小高い丘陵地帯を走り、眼下には雨で増水した、赤土色の瀾滄江が見えます。所々、小規模な段々畑のようなパイナップルの畑が見えてきます。
道端で、竹で編んだ籠にパイナップルを山積みにして売っている農家の方に時々出会います。私たちは大きなシュロの木陰で車を止め、休憩がてらパイナップルを買って食べることにしました。1元(13円)で2個、その場で皮を剥いてもらい、ほお張ってみました。新鮮でジューシーな甘酸さが口の中に広がり、ジュースを飲む感じで食べました。
話をうかがうと、パイナップルを作っている人は地元の生まれではなく、10数年前、湖南省から家族で移住してきた漢族だそうです。
ダイ族園の風貌
車が移動するにつれて、ダイ族の伝統的な家屋、深い屋根の二階建ての木造建築・竹楼がたくさん見えてきます。道中には様々な植物が茂っていて、緑が溢れています。
ダイ族園の入り口で入場券を買えば、車で村落の奥まで行くことができます。
人々は竹楼で生活し、数年前から観光化されたと言っても、現在も農業を営み、古来の生活習慣と村落共同体が保たれています。
大きな長い葉を屋根まで垂れているシュロの木、竹楼の周りを取り囲んだ赤紫のプーゲンビリア、塀の一角から鮮やかに咲き誇っているオレンジ色のユリの花、まだ緑のままの実をたくさんつけているブンタンの木、村落の家々はきれいな庭つきの一戸建てで、様々な植物に囲まれています。家屋も整然と立ち並び、まるで別荘地のようにも見えました。
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